Q:遺言書にない財産の取り扱いについて教えてください。(和歌山)
父の残した遺言書についてご相談があります。私は和歌山に住んでいる60代の男性です。両親も和歌山におりますが、半月前に父が亡くなりました。和歌山の実家にて葬式を済ませ、遺品整理をし始めたところ遺言書が見つかりました。遺言書に従い遺品整理を進めていた途中、遺言書に書かれていない財産が見つかりました。和歌山市内に放置されていた不動産で、代々受け継がれた不動産のようですが、活用されることがなく、遺言書に書き忘れたようです。この和歌山の不動産の扱いについてはどのようにしたら良いですか?(和歌山)
A:遺言書にその他の財産の扱いについての記載がない場合は遺産分割協議を行います。
まず、お父様の作成された遺言書の中に“遺言書に記載のない遺産の相続方法”について記載がされていないかをご確認ください。相続財産を多くお持ちで把握しきれないという方の中には、“記載のない財産の扱いの仕方”とし、ひとくくりにして遺言書に書かれる方もいらっしゃいます。もし同内容の記載があるようでしたら、その記載内容に従い相続してください。
似たような記載がない場合は、その財産について相続人全員で遺産分割協議を行い、遺産分割協議書を作成します。その作成した遺産分割協議書に従い手続きし、不動産の登記変更の際にもこの遺産分割協議書が必要となりますので大切に保管しておきましょう。
遺産分割協議書は形式や書式、用紙について特に規定はなく、手書きでもパソコンでも作成できます。内容を確認後、相続人全員に署名、実印で押印してもらい印鑑登録証明書を準備します。
和歌山近郊にお住まいの皆さま、遺言書の作成は相続において非常に大切な生前対策のひとつです。法律上無効となる遺言書を作成してしまうと時間も労力も無駄となってしまいますので遺言書を作成する際には専門家の豊富な知識に頼ることをお勧めします。
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